地元学

 地元学

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地元学について


 ここでは、地元学について簡単に解説しますが、ここに「地元学は地元ごとにそれぞれあり方や考え方がある」という立場で書かれています。
 ですから、ここに書かれているのはあくまでも、地元学についてのひとつの意見です。ここでは、そのタイプと主な地元学実践者をご紹介します。


地元学とは  提唱者 吉本哲郎

 「地元学」は地元に学ぶことである。ないものねだりをやめてあるものを探し、地域の持っている力、人の持っている力を引き出し、あるものを新しく組み合わせ、ものづくり、生活づくり、地域づくりに役立てていく。それぞれの風土と暮らしの成り立ちの物語という個性を確認し、大地と人と自分に対する信頼を取り戻し、自分たちでやる力を身につけていく。
 地元学は水俣病問題で苦しんだ水俣が、住民協働で環境に特化して行動し元気を取り戻した中から生まれた。もとより、地元学はこうであるという進め方はない。
やり方すら、地元の土地と人に合わせ開発していくからである。従って水俣でやったことから最低限言えることにとどめていることをあらかじめお断りしておきたい。

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吉本哲郎  

地元学ネットワーク 主宰
生年(西暦):1948年 現住所:熊本県

主な経歴:
1971年宮崎大学農学部卒 
同年~2008 水俣市役所
1997~1999まで熊本大学非常勤講師
現在に至る

著書
「地元学をはじめよう」 岩波ジュニア新書 609
「わたしの地元学―水俣からの発信」(入手困難)

結城登美雄

民俗研究家

生年(西暦):1945年
現住所:宮城県

主な経歴:
山形大学卒業後、広告デザイン業界に入る
(有)タス・デザイン室取締役
宮城教育大学非常勤講師
2004年芸術選奨文部科学大臣賞受賞(芸術振興部門)

著書
「山に暮らす海に生きる ― 東北むら紀行」 無明舎出版
「東北を歩く―小さな村の希望を旅する」   新宿書房

竹田純一

里地ネットワーク 事務局長

生年(西暦):1960年
現住所:東京都

主な経歴:
中央大学大学卒業後、企業に入社
日本リサイクル運動市民の会(らでぃっしゅぼーや)
里地ネットワーク設立
(財)水と緑の惑星保全機構事務局次長

著書
「森里川海の自然再生」(共著)中央法規出版
「エコシティーみなまたの歩き方」(共著)合同出版